キャリアから格安SIMへの乗り換えを考えている際、格安SIM一台にするか、ガラケーと格安SIMでのスマホで2台持ち運用にするか結構迷う事があると思います。
なので、2台持ちのメリットを記載します。
2台持ちのメリットとしては、
- キャリアメールが残せる
- 090、080番号での家族間通話が無料にしやすい
- 格安SIM間の乗り換えが更に容易になる(データ用SIMだと解約金がかかる期間が短い&MNP費用かからない)
- 解約金の事は考えなくて良い
- ちょっとはバッテリーの切り分けができる
- ガラケー独自の機能やキャリアのサービスが使える
とかがあります。
私は、「家族間通話が無料のままにできる」、「乗り換えが更に容易」って部分に特にメリットを感じたので、2台持ちにしました。
月額面でも、二台持ちで使うのはデータSIMでOKなので、一台で格安SIMにする時とあまり変わりません。
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キャリアメールを残せる
これは2台持ちを検討する時のきっかけになる事が多いと思いますが、2台持ちにした場合には、「キャリアメール」が残せます。
- @docomo.ne.jp
- @ezweb.ne.jp
- @softbank.ne.jp
のメールアドレスです。
格安SIM一台に乗り換える際の注意点でも記載しましたが、格安SIM一台にする場合には、キャリアメールは残せません。
私の場合は、長い事このメールアドレスを使っててどこに登録したかの確認が面倒だったのと、モレがあった場合が怖いなってのもあり、2台持ちにした理由の1つです。
銀行とかホントたまに使うネットサービスとかにも登録した覚えがあるので。
ただ、キャリアメールだけならば、ちゃんと確認すれば代替手段がある事なので、2台持ちにするかどうかの判断はしづらいとは思います。
メリットはメリットですが。
一台持ちにする場合には、メアド変更&PCメール受信設定についてを友達や知り合いに伝えておく事になります。
090、080番号での家族間通話が無料にしやすい
また、2台持ちのメリットは090、080番号での家族間通話が無料にしやすいって事もあります。
これは、大概入ってる基本料金半額のサービス(ドコモならファミ割50という物)に付属する「同じキャリアなら家族間通話が24時間無料」というのがあるからです。
私は親がガラケーで、電話をもらう事がわりとあるので、家族間は無料にしといた方が良いかなというのもあり、この面で2台持ちは結構メリットあると思いました。
格安SIM一台に変更したら、受信側の自分(格安SIM)には通話代金は請求されませんが、発信側の親の携帯(キャリア)にはこれまでとは変わって通話代が請求されるので。(無料通話分があってもその分を利用する状態になります。)
ただ、家族がスマホでLINEの音声通話(LINEユーザー同士が無料)や、FaceTimeオーディオ(iPhone同士が無料※)等の、無料のIP電話で連絡がとれるならば、2台持ちにしなくても無料で通話できます。
なので、家族がガラケーなのかどうかでこの部分は判断できます。
私は、親がスマホにする予定は今の所なかったので、この「家族間通話が無料にできる」部分のメリットも考えて二台持ちにしました。
あとは、「同一のキャリアなら時間帯によっては通話代無料」とかのサービスもキャリアによってはあるので、そこも2台持ちのメリットとしてはあります。
また、家族がFOMAで無料通話分があるプランに入っている場合、余った無料通話分があったとしたら、自分の通話料金代に自動で振り分けて月額から割引になります。
なので、ガラケーで無料通話がないプランにしても、090、080番号での電話が無料になる事もたまにあるってのも2台持ちのメリットです。
FaceTimeオーディオは、自分のiPhoneで連絡帳を見て「FaceTime」と出ているかどうかで、「FaceTimeオーディオ」が使えるかどうか(≒相手がiPhoneなのかどうか)が判断できます。
iPhoneでない人の場合は、「FaceTime」の項目自体が出ていないので。
出ているならば、「FaceTime」の右の「電話のマーク」を押せば、電話代無料(ネット経由での電話)で相手と通話できます。
左隣はビデオ電話です。通話代はかかりませんが、音声のみと比べるとデータ通信量が多いです。なので、基本オーディオの方(電話マークの方)で、電話で使ってます。
また、普通の電話に比べると、音質は劣る部分はあります。
格安SIM間の乗り換えが更に容易になる
また、2台持ちのメリットには、「格安SIM間の乗り換えが更に容易になる」という部分もあります。
データ用SIMだと解約金がかかる期間が短い
格安SIMは「音声通話対応プラン(携帯の090、080番号が使えるプラン)」と「データ専用プラン(携帯の090、080番号は使えないプラン)」というのがあります。
どちらもデータ通信(ネット)はできます。
この内、2台持ちで使用するのは、大概「データ専用プラン」です。
ガラケーで今までの携帯番号は残していて、スマホには090、080番号は必要ないので、音声プランではなくデータプランでOKです。(SMS付きがおすすめ)
で、音声通話プランもデータ用プランも、解約金がかかる「最低利用期間」がある所があります。
キャリアと比べるとかなり短いですし、キャリアと違って「最低利用期間」を超えた場合の「縛り」になるサービスにも入らないので、かなり融通の効く、「ゆる~い縛り」って感じです。
が、あるにはあります。
で、「最低利用期間」は音声プランなのか、データ用プランなのか、で更に違って来ます。
音声プランの場合は「最低利用期間」が大体「6ヶ月~1年」、
データプランの場合は「最低利用期間」が「契約月の月末まで」とか、です。
格安SIM会社の具体的な最低利用期間は以下です。
最低利用期間 又はそれ相当の期間 |
格安SIM会社 | 期間内の解約金 |
---|---|---|
なし | UQモバイル | なし |
音声通話プランは、サービス開始月の翌月を1カ月目として12カ月目まで。 | BIGLOBEモバイルを見る | 期間内は音声通話サービス契約解除料1,000円(税別) |
利用開始月を1ヵ月目として6ヵ月目まで。 | OCN モバイル ONE | 最低利用期間中の解約は解約違約金1,000円 |
なし | Y!mobileを見る | なし |
利用開始月の翌月末日まで。 | IIJmioを見る | MNP転出する場合は、音声通話機能解除調定金(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円(税抜)が発生。 |
なし | 楽天モバイル | なし |
MNP費用がかからない
音声通話プランにするという事は、格安SIMに乗り換えた後にも、乗り換え時に毎回「番号そのままでの乗り換え(MNP)」が必要になってきます。その携帯電話番号を変えたくない場合には。
そうなると、キャリアから格安SIMに乗り換える時だけではなく、格安SIM間での乗り換えの時にも「MNP費用」がかかります。転出・転入で。(転入は契約事務手数料になっている事もあります。)
データ用プランの場合には、MNPはしないので(ずっとガラケーで同じ携帯番号なので)、「携帯番号を動かす時の費用(=MNP費用)」は発生しません。
ここもメリットとしてあります。
その意味でも2台持ちは乗り換えが更に容易です。
ただ、MNPだとキャッシュバックがある所もあるので(特にキャリアに戻る時など)、一概には言えない部分ではあります。
格安SIMにした後も乗り換えが必要なの?
乗り換えがしやすいのがメリットなのは、「格安SIMはまだ黎明期的な部分がある」からです。
月額料金も競い合って結構速く変化していきますし、新サービスなども出るペースが結構速いです。
「自分が気に入ったサービスが出たならばすぐ変えられる」ので、「乗り換えのしやすさ」はまぁまぁのメリットになります。
という事で、「乗り換えが更に容易」って事も2台持ちにした理由の1つです。
解約金の事は考えなくて良い
また、2台持ちにする場合は、2年縛りの解約金を考えずに済むってメリットもあります。
(基本料金半額だけど2年使用が必要ってサービス。2年に一回しか「解約金がかからない月」がありません。)
ガラケーの方で、同じ様に2年縛りを利用するので(基本料金半額なので。)、どのタイミングで「キャリアでのスマホ一台」から、「格安SIMでのスマホとガラケーの2台持ち」に変更しても解約金はかかりません。
関連「スマホをガラケーに戻す時にかかった費用や手数料。月末は急ぎ目で。」
2年縛りは、ドコモのガラケーの場合は「ファミ割50(家族割)」や「ひとりでも割50」という名称の物です。
スマホの場合は旧プランだと「タイプXi にねん」という名称です。新料金プランでは「定期契約」と記載がある方の値段の物です。
ただ、端末代金の割引は別なので注意して下さい。
ドコモだったら「月々サポート」という名称の割引です。
こっちは、どのタイミングでやめても「解約金」はかかりませんが、「続けてれば毎月もらえた残りの割引が消える」事になります。
なので、キャリアでスマホを購入した当初思ってた端末代よりも高くなります。
スマホ購入時に確認した「実質」◯◯円の値段ではなくなり、残りの端末代は解約した時から割引分が増えた額で請求されます。
(分割払いで購入した場合。一括で購入した場合はその後の請求はありません。後々受けられるはずだった割引分が消えるだけです。)
残っているスマホ本体の代金は今までと同じ支払い方法で分割で支払って行く事が可能です。一括に変更する事も可能です。
なので、「月々サポート」が終了しているのならば、いつ2台持ちにしても問題ないというのが2台持ちのメリットとしてあります。
関連「ドコモから格安SIMに乗り換えるタイミングはいつなら良い?」
ちょっとはバッテリーの切り分けができる
また、2台持ちはバッテリーの部分のメリットもちょっとはあります。
出先で使ってたら、スマホの場合はバッテリー切れの心配は出て来ますが、2台持ちならちょっとは切り離せます。
と言っても、モバイルバッテリー等を使えば解決できる事ですが。
その他の利点
あとは、ガラケー独自の機能(防塵、防水が普通、おサイフケータイ系)やキャリアのサービスが使えるとかのメリットもあるにはあります。
2台持ちのメリットのまとめ
という事で、ガラケーと格安SIM利用のスマホの2台持ちのメリットは、
- キャリアメールが残せる
- 090、080番号での家族間通話が無料にしやすい
- 格安SIM間の乗り換えが更に容易になる
- バッテリーの切り分け
- ガラケー独自の機能
等があります。
私の場合は特に、「090、080番号での家族間通話が無料にできる」って部分と、「格安SIM間の乗り換えが更に容易」って部分に魅力を感じたのと、そもそも「キャリアメールを捨てたくなかった」ので、2台持ちにしました。
もちろん「二台持たないとならない」とかのデメリットもあります。
ただ、私はドコモのガラケーなのですが、私が以前使ってたFOMAの機種と比べて、結構薄くなっていました。
なので、乗り換え前に思っていたよりも「二台持つ」はデメリットにならずに済みました。
また、2台持ちにする場合には、乗り換え前に、ちゃんと格安SIMで手持ちのスマホが使えるのかや、今の契約内容を確認してどの容量(GB)のプランなら快適に使えるか判断できる様にしておいて下さい。
また、格安SIMのプランを音声プランとデータ用プランのどっちにすれば良いのか迷う事があると思いますが、2台持ちにする場合はデータ用プラン(SMS付き)でOKです。
スマホをガラケーに戻す方法についてはドコモでスマホからガラケーに戻す方法をご覧下さい。
2台持ちにした後の携帯料金は大体2000円~2500円になります。
mineoの3GBデータSIM(SMS付)+LaLa Call(同じ所がやってる050電話のアプリ。月111円。)なら、スマホ側の請求はこんくらいの月額で使う事になります。
各種SIM会社のデータ用プランの1GB、3GBの月額は比較表の様になってます。+の部分はSMS付きにした場合のプラス分です。
1GBの月額 | 格安SIM会社 | 3GBの月額 |
---|---|---|
なし | BIGLOBEモバイルを見る | 900円+120円/月 |
なし | OCN モバイル ONE | 1100円+120円 (3GB/月コース) 900円+120円 (110MB/日コース) |
なし | IIJmioを見る | 900円+140円 |
なし | 楽天モバイル | 900円+120円/月(3.1GB) |
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