格安SIMを検討しはじめると、色々こんがらがって来て、そもそもどういったメリットがあるのか分かりづらくなる事があると思います。
格安SIMのメリットは
- ネット関係の月額料金が安い事
- スマホの買い替えをしないのが月額費用に反映できる事
- 乗り換えが容易な状態で使える事
です。
ネット関係の月額料金が安い事
格安SIMの一番のおすすめ所はネット関係の月額料金が安い事です。
キャリアでスマホを使う場合は、旧プランではパケ放題で月額の上限が決まっていますが、基本的には、めっちゃ使う人でも、まぁまぁ使う人でも、ちょっとしか使わないという人でも、スマホでネットをするのならば、同程度の月額で使うしか選択肢がほぼありません。
新しくなった料金プランは「かけ放題+選んだデータ容量のプラン」なのでデータ容量は選べる様になりました。
が、今度は「電話はあんま必要ないんだよな~」って人でも、かけ放題がつくのと、そもそものデータ容量に対する月額が格安SIMと比べると高いので、今までとあまり変わらない月額(どのキャリアも6500円~7000円から)での利用になります。
090、080番号で電話をかなりする人は格安SIMよりお得ってプランです。
なので、旧プラン・新料金プラン共に、LTEでデータ容量が大きい物(動画など)を受信する様な利用だったり、電話はかなりするって状態ならば、キャリアは割安にもなりますが、LINEとかアプリでちょこちょことか、マップ系とか、ネット検索とか、あまりデータ容量がない物を使うのが主な場合、または電話はあんまり必要ないって場合(こっちは新料金プランで契約した場合)は、割高感が出て来ます。
が、格安SIMの場合は、自分の利用状況に合わせた容量でプランを選べる&電話部分は利用した分だけって月額なので、キャリアの時と比べるとスマホの月額料金がかなり安くなります。
また、格安SIM会社の公式HPに大抵記載がありますが、格安SIM会社はキャリア(主にドコモ)から、一定量の回線をまとめて借り受けての提供って形態で、データ通信に必要な設備投資をしないで済んでいるので初期投資、維持費用等々がかからず、その分契約者に安く提供しても利益が出せる状態になってます。
なので、データ系の月額がキャリアに比べると大幅に安くなってます。
利用者側としてはこれがかなり大きなメリットです。
私の場合は8000~10000円→2200円程度
私の場合は、ドコモでスマホを使っていたのですが、その時の月額は8000~10000円程度でした。
で、月々サポート(端末代金の割引)が終わるタイミングで乗り換えたのですが、今の携帯の月額料金は2200円程度です。(二台持ち)
ガラケーが月々約1400円(実質の端末分割代含む)+スマホは格安SIMで月々801円です。
上記の値段はデータ用プランの1GBなので安いって部分もあります。(801円の内150円はSMS付きにした分の月額です。)
「データ用プラン」と「音声通話プラン(携帯番号+データ)」の差は、容量が同じ状態で大体600~800円の差です。
なので、二台持ちではなく、格安SIM一台(音声通話プラン)で利用する場合は、私の容量のプランだと月々1200円程度での利用に変わります。
月額8000円以上だったのが、月2200円程度になったので、少なく考えても6000円弱、月額が安くできました。
もっと使うって人でも(3GBや5GB等々)、1500円~3000円で使える格安SIMはたくさんあります。
ので、月4000円~6000円程度月額が抑えられるのが格安SIMの大きなメリットです。
関連「格安SIMの月額料金の比較」
※どの容量の格安SIMのプランにすれば満足に使えるかは、乗り換え前に今のスマホの「データ通信量」を確認しておけば判断できます。
家族で一気の場合は更に安く感じる事も。
家族で一気に格安SIMに乗り換える場合は、更にもっと月額を抑えた効果を感じれる事もあります。
「シェアパック」という同一住所の家族間でデータ容量を分けて使えるプランがあるので。
「シェアパック」はまとめてデータ容量を契約して(10GBなら10GBが上限のプランを契約して)、それを分けて使うってプランです。
今までは(旧料金プラン)、ちょっと使う人、まぁまぁ使う人、結構使う人、たまに使う人、という状態でも、キャリアでスマホ使うなら、全員同程度の月額で、使わない人からしたらかなりたっかいって月額だったのが、
10GB借りて、ちょっと使う人(1GB程度)、まぁまぁ使う人(3GB程度)、結構使う人(5GB程度)、たまに使う人(1GB未満)みたいな感じで、全体としてかなり割安で使えたりします。
シェアパックは契約するとSIMカードが複数もらえるので、それをそれぞれのスマホに挿して、利用する事になります。
ただ、音声通話(090、080番号での通話)ができるSIMカードは数が限られる事があるので、二台持ちの人がいないと家族で一気にはできないって所もあります。
データのシェアができたり、シェアパックがあったりで、データが分け合えるのは以下の格安SIM会社です。
シェア可能な主なプランの月額 | 格安SIM会社 | データシェアの内容 |
---|---|---|
音声3ギガプラン1600円/月。 音声6ギガプラン2150円/月。 音声12ギガプラン3400円/月。 音声20ギガプラン5200円/月。 音声30ギガプラン7450円/月。 追加音声SIM一枚につき月額900円。 SIMカード追加手数料3000円/枚。 |
BIGLOBEモバイルを見る | 3GB以上のプランで追加SIM4枚までOKで合計5枚まで。 追加SIMはLTE契約者に紐づく家族会員サービスの子会員のみ (家族会員はLTE契約者と生計を共にしている方)。 追加SIM(シェアSIM)のMNP転入可能。 バースト機能× ターボ機能◯ シェアSIMのMNPは名義変更せずに家族の名義のままでMNP可能なのがかなりのメリット |
10GBで3000円/月。 追加音声SIMの月額1150円。 SIMカード追加手数料3000円/枚。 |
OCN モバイル ONE | SIMカードを追加するとシェア可能。 SIMカード最大5枚(追加SIMが4枚までOK)。 バースト機能◯ ターボ機能◯ |
ミニマムスタートプラン 3GB・1600円/月。 ライトスタートプラン 6GB・2220円/月。 ファミリーシェアプラン 12GB・3260円/月。 追加の音声SIM一枚につき月額700円。 追加SIMカード一枚につき手数料2000円。 3GB、6GBのプランの2枚目、10GBのプランの4枚目以降、のSIMカードは一枚につき月額利用料400円。 なので、これらが音声SIMの場合は上記の700円と合わせて1100円/月。 |
IIJmioを見る | 3GB、6GBのプランでは1枚の追加が可能(最大2枚まで)。 12GBのプランでは9枚の追加が可能(最大10枚まで)。 音声SIMは5枚まで。なのでMAXは音声SIM5枚&データSIM5枚です。 同一名義で追加のSIMカードを契約する。 追加SIMのMNPもOKだけど、IIJmioの登録名義とMNP転入する回線の名義は同一の物にしておく必要がある。 バースト機能◯ ターボ機能◯ |
音声3.1GBでシェアだと1700円/月。 音声10GBでシェアだと3060円/月。 シェアプランはないけど余ったデータ容量のシェアができる。 |
楽天モバイル | シェアするには「データシェア」オプションに申し込む。 シェアする人一人一人が月100円かかる。 シェアできるのは前月の繰り越し分 楽天モバイルユーザーなら誰とでもシェアメンバーになれる。 個別契約のため全てMNP可能。 |
スマホの買い替えをしないのが月額費用に反映できる事
また、格安SIMは「スマホの買い替えをしないのが月額費用に反映できる事」もメリットとしてあります。
キャリアの場合は、端末代金の割引があるので、2年に一回買い替えをしても「スマホ本体を手に入れるために支払った額」としては損はしません。
(ドコモの場合は「月々サポート」という名称の割引サービス)
が、今のスマホで良いのに機種変更をすると、必要ない物を買う代金の割引のため契約を伸ばしてるって面もあり、その意味では結構無駄に払ってる部分があります。
まだ全然使えてて不満もないって状態でも、機種変更をしてもしなくても月額料金がほとんど変わらないのならば、そりゃ大概機種変更します。
が、結局、新たに端末を購入するという事は、格安SIMに比べるとかなり高めの月額料金に24ヶ月(二年間)縛られる事になります。
「端末購入代金の割引サービス」はそのキャリアの回線を使用しているならば、最大で24ヶ月間割引を受けられるってサービスなので。
こうなると、払う額に対しての損はしていないですが(名目的にはスマホ本体がかなり安く手に入るので)、結果的には買う必要ない物を買うための割引を受けるために多めの月額料金で2年契約しているって状態になります。
もちろん格安SIMで使えるスマホが手元にない場合には、便利な部分がありますし、最新機種が分割で購入できたり等々の大きなメリットもあります。(関連:格安SIM用にスマホを新しく購入するには?)
が、「買い替えしない事」自体は月額費用にほとんど反映できません。
格安SIMの場合は、利用しているスマホで不満がないならそのままそれを長い事使えば月額に「端末の買い替えをしていない」事が反映できてます。
買う必要を感じていないなら、買わずに済み、その分の買い物代は月額を抑えるのに反映できるっていう当たり前っちゃ当たり前の部分が格安SIMのメリットとしてあります。
乗り換えが容易な状態で使える事
あとは、格安SIMは、格安SIMにした後も乗り換えが割りと容易というメリットもあります。
格安SIMでは大体どこも6ヶ月~1年使えば解約金はかかりません。(音声プランの場合)
なので、SIM会社を変えたくなった時にもそんなに長くは縛られずに済みます。
データ用プランの場合はもっと短くて、最低利用期間なし、とか、契約月の月末まで使えば解約金はかからないというのが多いです。
更にMNP費用(番号そのままで移行する時の転入・転出費用)もかからないので更に乗り換えが容易です。データ専用プランの場合は番号は使わないので。(二台持ち等でガラケーの方に090、080番号のメインの番号があるためです。)
これの何がメリットなのかというと、格安SIMはまだ黎明期的な部分があるので、結構頻繁に月額料金が安くなったり、新たなサービスが提供されたりって事があります。
その時に、「かなり変えたいプランが出て来たけど、あと一年使わないと解約金がかかる・・・」って状態にならずに済むからです。
(最低利用期間が6ヶ月~1年が主なので。)
なので、自分にとってお得なサービスとかキャンペーンが、違う格安SIM会社で出て来た時にも、わりとすぐ乗り換えられるというのも格安SIMのメリットとしてあります。
ちなみに、使用中のSIM会社の異なるプランに変える事自体も簡単です。(3GB→1GBとか。その逆など。)
具体的には、格安SIMの最低利用期間は以下の様になっています。
最低利用期間 又はそれ相当の期間 |
格安SIM会社 | 期間内の解約金 |
---|---|---|
なし | UQモバイル | なし |
音声通話プランは、サービス開始月の翌月を1カ月目として12カ月目まで。 | BIGLOBEモバイルを見る | 期間内は音声通話サービス契約解除料1,000円(税別) |
利用開始月を1ヵ月目として6ヵ月目まで。 | OCN モバイル ONE | 最低利用期間中の解約は解約違約金1,000円 |
なし | Y!mobileを見る | なし |
利用開始月の翌月末日まで。 | IIJmioを見る | MNP転出する場合は、音声通話機能解除調定金(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円(税抜)が発生。 |
なし | 楽天モバイル | なし |
電話番号はそのままで乗り換えられます。
(→格安SIMに乗り換えたら番号変わるの?そのまま引き継ぎできる?)
格安SIMのメリットのまとめ
という事で、格安SIMのメリットは、
- データ通信の月額がかなり安く済む事
- スマホの買い替えをしないのが月額に反映できる事
- 乗り換えが容易(一度変えちゃえば縛られずに済む)
って部分です。
逆にデメリットは、ピーク時の速度が遅い事が多い、災害時の無料対応とかはあまりって所等です。
格安SIMで、090、080番号を使う場合には音声通話プランの方を選ぶ様にして申し込む事になります。
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