ドコモでスマホを使用していて、格安SIMとの2台持ちにする場合は、ガラケーの方をFOMAのバリュープランにしたいって時があると思います。
が、バリューコース対象機種を月々サポートなしで購入するのが基本なので、結構負担が大きくなります。
機種代の負担を小さくしながらXi契約からバリュープランに戻すには、いくつか方法があるのですが、その内の1つに、「他社の技適マークがあるドコモ回線OKな3Gケータイ」を持ち込むと、バリューコース対象機種を購入しなくても、バリュープランに契約変更する事ができるって物があります。
具体的な機種としては、SIMフリー化されているsoftbankの740SCや、freetelのFT142F-simpleやFT142A-Priori2とかを持ち込めばOKです。
が、何で持ち込み機種変更でバリュー化できる機種の条件が「他社の技適マークがあるドコモ回線OKな3Gケータイ」になるのか疑問になる事があると思うので記載します。
持ち込み機種変更でのバリュー化に関する記載
docomoのHPでバリュープランの注意事項を見ると以下の様に記載されています。
docomo|ご注意事項|バリュープランご契約時のご注意より引用
他社製品の携帯電話機などでドコモのFOMAサービスをご利用いただく場合、ドコモショップ窓口にてご利用中の携帯電話機などご提示いただくことにより、「バリュープラン」での新規契約・契約変更およびプラン変更が可能です。
なお「バリュープラン」の適用には一部条件がございますので、詳細についてはドコモショップスタッフへお尋ねください。
この記載が基本となります。
で、これって具体的にどういった機種を持ち込みすればOKなの?って事で、1つずつ文を見ていきます。
他社製品の携帯電話機
「他社製品の携帯電話機などでドコモのFOMAサービスをご利用いただく場合」の部分は、docomoのHPの以下の部分から判断できます。
他社製品の携帯電話機などをドコモのSIMカードでご利用する際の手続き|他社製品の携帯電話機などをご使用される際のご注意|docomoより引用
ご利用いただけない他社携帯電話機などについて
以下の他社携帯電話機ではドコモの通信(FOMAサービス・Xi(クロッシィ)サービス・など)をご利用いただくことはできません。緊急通報もご利用できません。
ドコモで提供している通信方式とは異なる通信方式のみに対応しているもの(例:auのブランドで販売されているもの)
SIMロックが設定されているもの(例:ソフトバンク、ワイモバイル、ディズニーモバイルなどのブランドで販売され、SIMロック解除がなされていないもの)
使えないのは、
- 通信方式がドコモの物と違う機種
- SIMロックが設定されている機種
です。
=「通信方式が合っていてSIMロック解除されている機種やSIMフリーの機種」なら使えます。
docomoの通信方式はW-CDMAです。auはCDMA2000です。softbankはW-CDMAでdocomoと同じです。(関連自分の地域でLTEが快適なSIMフリースマホ選び!)
SIMフリー機種(そもそもSIMフリーで販売されている機種)のほとんどはdocomoと同じで、W-CDMAです。
新規契約・契約変更の部分
新規契約は新しくdocomo回線を契約する事で、契約変更はXi契約→FOMA契約、等の事です。
格安SIMとの2台持ちのため、スマホの新料金プランでの契約やXi契約を、FOMA契約のバリューコースにしたいって場合は、契約変更をします。
その「契約変更」があるので、対象機種を持ち込めば、新しくガラケーを買わなくても(バリューコース対象機種を買わない場合でも)、バリューコース化できる事になります。
「一部条件」の部分
上記の記載部分の「一部条件」というのは、FOMAサービス契約約款の以下の部分にある記載から見ていきます。
PDF:docomo|FOMAサービス契約約款|料金表|第1表 料金の90ページ(F-90)より引用
オ ウ及びエの規定によるほか、FOMA契約者から当社が定める端末設備(移動無線装置にあっては、当社が無線局の免許を受けることができるものであって、技術基準適合証明規則様式第7号又は第14号の表示により、当社が無線設備規則に適合していることが確認できるもの及び当社のFOMAサービスの契約者回線に接続することができるものに限ります。)の提示があったときは、そのFOMA契約者から指定のあった1のFOMAにおいてバリュープランを選択することができます。
上記の「技術基準適合証明規則様式第7号又は第14号」は、技術基準適合証明規則↓の「様式第7号」か「様式第14号」って意味です。
(様式=「見た目」の事です。ここでは。)
それの「表示」が必要になります。
総務省|電波利用ホームページ|特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則
技術基準適合証明規則の「様式第7号」か「様式第14号」は何なのか↓というと、「技適マーク」ってやつです。
様式
特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則(以下、「証明規則」と略す。)様式第7号および第14号ならびに端末機器の技術基準適合認定等に関する規則(以下、「認定規則」と略す。)様式第7号および第14号による。
技適マークの見た目は「e」の中に「〒」がある様なマークです。
技適マークはケータイのバッテリーを外した所などにあります。(手順を踏んで画面に表示する機種もあります。)
実際にどんな見た目のマークなのかは上記の総務省のページにて「様式第7号」や「様式第14号」の項目を確認してみて下さい。
パソコンの場合はCtrl+Fをして出て来た検索バーに「様式」って入れて、見ていくと該当箇所が見つけやすいです。
という事で、持ち込み機種には「技適マーク」が必要です。
何で3Gケータイなのか
上記のFOMAサービス約款に「FOMAサービスの契約者回線に接続することができるものに限ります。」と記載があるので、持ち込む機種はFOMA契約で使える物にする必要があります。
「FOMA契約で使える物」って何?って事で、docomoのHPをみると以下の様に記載されています。
docomo|よくあるご質問(FAQ)|Xi端末にFOMA契約のドコモUIMカード(FOMAカード)を挿入して、通話や通信を利用できますか?より引用
ご利用いただけません。
※Xi端末は、Xi契約のドコモUIMカードのみご利用いただけます。
とりあえず「Xi端末」はXi契約のみで使える事が分かります。=FOMA契約では使えない。
バリューコースはFOMA契約なので、Xi端末(Xi契約のみ可)はバリューコースでは使えないって事になります。
ちなみに逆はOKです。(Xi契約のUIMカードをFOMA端末に挿して使用。)
なので、ドコモでスマホからガラケーに戻す方法で記載したXi契約のままデータプランを解約してガラケーに戻すって事ができます。
関連「タイプXiにねんでガラケーに戻すのかバリュープランで戻すのかでの違い」
で、今出て来た「Xi端末」って何?って事で、次に以下のdocomoのHPを見ます。
docomo|よくあるご質問(FAQ)|LTEについて教えてください。より引用
LTEとは、3GPP(Third Generation Parthership Project)で標準化が進められている通信規格で、従来の第3世代移動通信システム(3G)に比べて、優れた電波利用効率を発揮し、高速な通信を実現する技術です。
ドコモでは、LTEによる携帯電話サービス(端末/料金プラン/提供サービスなど)を、「Xi」として展開しています。
docomoではLTEをXiって名前でサービスを提供しています。
で、「LTEによる携帯電話サービス」の次のかっこの中に「端末」があります。
って事で、Xi端末=LTE端末って事になります。
という事で合わせると、2個上のドコモのHPの「※Xi端末は、Xi契約のドコモUIMカードのみご利用いただけます。」は、
=「※LTE端末は、Xi契約のドコモUIMカードのみご利用いただけます。」
=「※LTE端末は、FOMA契約のドコモUIMカードでは利用できない。」
って事になります。
ただ、実際にはFOMA契約のドコモUIMカードでもXi端末で接続できる事もあるみたいです。
が、バリュー化する際の持ち込み機種が、バリュープラン適用の「一部条件」にあてはまるかを決めるのはdocomo側なので、docomoのHPで明言されている「※Xi端末は、Xi契約のドコモUIMカードのみご利用いただけます。」=「LTE端末はFOMA契約のUIMカードは利用できない。」って事を元に持ち込む機種を決める事になります。
で、再度、持ち込み機種の条件が記載されているFOMAサービス約款の「FOMAサービスの契約者回線に接続することができるものに限ります。」って部分と合わせると、結論的には「LTE端末はFOMA契約ではUIMカードを利用できないので、バリュー化できる持ち込み機種の条件に合致しない」って事になります。
今更ですが、「UIMカード」は「SIMカード」の事です。ケータイに挿すとそのケータイでドコモの回線に繋がる様になります。
ドコモのUIMカードが利用できないって事は、ドコモ回線に接続できない、って事になります。
なので、「FOMA契約のUIMカード」だとドコモ回線に繋がらない「LTE端末」は、「FOMAサービスの契約者回線に接続することができない物」って事になります。=持ち込み機種変更でバリュー化できる機種の対象外
って事で、LTE未対応の「3Gケータイ」が持ち込み機種の条件になります。
3Gケータイはその機種の製品ページなどの「接続」や「通信」の項目に「3G」があり、「LTE(4G)」がない機種です。
ただ、この部分は聞かれない事もあるみたいですが。
何で「他社の技適マークがあるドコモ回線OKな3Gケータイ」なのかのまとめ
上記をまとめると、以下の様になります。
- 「他社製品の携帯電話機などでドコモのFOMAサービスをご利用いただく場合~」の部分から、利用できる他社発売の製品が必要な事が分かる。
ドコモ回線で利用できる他社製品=通信方式がドコモと合致していてSIMロック解除されている機種や、SIMフリーの機種 - 「技術基準適合証明規則様式第7号又は第14号の表示~」の部分から「技適マーク」が必要な事が分かる。&法令で決まっている事。
- 「FOMAサービスの契約者回線に接続することができるもの~」の部分から、「LTE未対応の3Gケータイ」って事が分かる。
全部合わせると、
- 他社製品の、
- 技適マークのついた、
- 通信方式がW-CDMAで、
- SIMフリーまたはSIMロック解除がされている、
- (LTE未対応の)3Gケータイ
を持ち込めば、バリューコース対象機種を購入しなくてもバリューコースにできるって事になります。
=機種代の負担を小さくして格安SIMとの2台持ちに安く移行できる!
具体的な機種としては、上述した様にSIMフリー化されているsoftbankの740SCや、freetelのFT142F-simpleやFT142A-Priori2等とかを持ち込むって事になります。
晴れてバリュー化できてガラケーの方の維持費が抑えられる目途が経ったら、格安SIMの特徴や月額を比較して申し込む所を選ぶ事になります。
格安SIMへの申し込みは特に難しい部分はありません。
2台持ちならデータ用プランでOKなので大概の格安SIMは本人確認書類の提出もないですし、最低利用期間の事もほぼ気にせずに済むので更に楽です。
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