セット販売の格安スマホを購入する時に、スマホに防水性能を求めている場合は、ちゃんと防水機能の有無を確認しておく必要があります。

防水性能も、簡易留守録機能や、おサイフケータイ対応かどうか等と同じ様に、スマホが対応してるかどうか限定される機能なので。

格安スマホ(SIMカードとのセット販売)で防水機能のある端末とどの格安SIM会社で買えるか(頭文字を記載※表の下を参照)は以下です。

格安スマホの端末名 防水・防塵の程度 セットで買えるSIM会社の頭文字
Fujitsu arrows M03 防水:IPX5/IPX8

防塵:IP6X
「B」
「m」
「D」
「R」
「I」
「UQ」
※それぞれは表の下に記載。
AQUOS mini SH-M03 防水:IPX5/IPX8

防塵:IP6X
「B」
「R」
Fujitsu arrows M02 防水:IPX5/IPX8

防塵:IP6X
「B」
「m」
「R」
「D」
「I」
SHARP AQUOS SH-M02 防水:IPX5/7 「R」
「D」
SONY Xperia J1 Compact 防水:IPX5/IPX8

防塵:IP5X
「R」
KYOCERA LUCE KCP01K
(au回線)
防水:IPX5/IPX7

防塵:IP5X

耐衝撃◯
「m」
KYOCERA KC-01
(au回線)
防水:IPX5/IPX7

防塵:IP5X
「UQ」

右端の頭文字はそれぞれ以下のMVNOです。

  • 「m」→mineo(マイネオ)
  • 「B」→BIGLOBEモバイル
  • 「R」→楽天モバイル
  • 「D」→DMMモバイル
  • 「I」→IIJmio
  • 「UQ」→UQ mobile

防水性能が欲しい&セットで分割購入したいって場合は、上記の格安スマホから選んで購入する事になります。

以下は、防水・防塵関係のあれこれについてです。

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「IPXX」のどれが防水性能強いのか?

防水ってそもそもどういう事だ?って思ったので、調べてみたのですが、「IPXX」って表示は三番目の数字が防塵性能を表し、四番目が防水性能を表しているみたいです。

XXの部分にはそれぞれの性能の度合いを表した数字が入ります。

IPコード|電気機械器具の外郭による保護等級|wikipediaより引用

IPコードとは、規定されている保護等級やそれに付随する付加的事項をコード化したものである。International Protectionを表す「IP」で始まる4文字から6文字で記載される。
例えば「IP68」と記載されている場合、第一特性数字である「6」は固形物に対する保護等級を、第二特性数字である「8」は水に対する保護等級を示している。また、どちらかの保護等級を省略する場合は「X」を記載する。「省略される=無保護」ではないところに注意が必要である。
水に対する保護等級の一部では、単純に検査項目間の上位・下位が区別できないため、複数の項目に合格しているという意味で「IPX5/IPX8」のように表示される場合がある。

防塵の場合は、数字が大きい方が防塵性能が高いです。(数字は0~6まであります。等級。0級~6級)

※防塵はチリ・ホコリが機器内部にどんだけ入らないかの性能です。

防水の場合は、数字は0~8まであります。

防水性能は、6と8が強いです。

数字が大きい方が防水性能は高いのですが、意味合い的に、0~6と7・8で違って来るので、「IPXX」って表示は2つ表示されてる事が多いみたいです。↓

水の浸入に対する保護等級|電気機械器具の外郭による保護等級|wikipediaより引用

IPX7、IPX8は「一定の水中に沈めた状態」という潜水に対する防水性能を示すだけであり、IPX5、IPX6で実施される「噴流水」のような強い短時間の水圧に対する防水性能とは異なることが想定される。このため、潜水と噴流のそれぞれに対する防水性能を表すために”IPX5/IPX7″というように2つのIPコードが並べて表示されることが多い[出典 1]。

[出典 1]「キーワード IPX(防水規格)」、『日経エレクトロニクス』第1009号、日経マグロウヒル社、2009年7月27日、 130頁、 ISSN 03851680、 NCID AN0018467X。

それぞれどんくらいの事までできるのか?

IPX5、IPX7、IPX8でそれぞれどんくらいの防水なのかを以下に記載します。

IPX5(水がかかった時の防水)

IPX5は3分間色んな方向からバァーッって水を当てた後でも電話できる防水性能との事。

試験内容の詳細は以下参照。

IPX5|KDDIより引用

IPX5の場合は、直径6.3mmの注水ノズルを用いて、約3mの距離から約12.5リットル/分の水を3分以上注水する条件で試験を行う。

とりあえず、大概の雨ならばかかっても余裕って感じの防水です。

家事で手が濡れてる最中に使うとかは問題ないです。

防水のスマホはホームボタン等も基本ボタン状にもなってないです。

サイドボタンやSDカードの所は手が濡れてる時にはイジらない様には注意する必要があります。

詳細は購入した時に付属するマニュアル等をご覧下さい。

IPX6だと今度は水量が12.5リットル/分から100リットル/分になります。

IPX7(水中での防水)

IPX7は水深1メートルの所に30分放置した後でも、電話できる防水性能との事です。↓

IPX7の概要|KDDIより引用

数字が大きくなるほど、防滴・防水性能が高いことを示し、外気と水中の温度差が5度未満の環境で、約1mの深さに一時的に30分間沈めても動作に影響がでない機器に対してIPX7の表示が認められる。

なので、IPX7はお風呂に落としちゃったとしても、落ち着いてボタン系の物を押さないように持ち上げれば大体問題ないって防水性能です。
(microSDとかの入り口をちゃんと閉めている必要はあります。)

ただ、温度的にどうかって部分はありますが。

ちなみに私の家の浴槽の高さは53cmでした。(IPX7は水深1メートルで試験)

ただ、サウナとかはダメって記載されている事があるので、お風呂場で長時間とか、湯気が凄いとか、シャワー出して水蒸気がかなり出ている状態での使用はダメって事になるかと思います。

また、大概、注意書きに「防水は基本、常温の真水」って内容があるので気を付けて下さい。

海水だったり、ジュースとかは、乾いた時に内部の成分が表面についてて、ボタン押したりSDカード出し入れした時に内部に入っちゃって、その後の防水性能に問題が出る可能性もあるって事で一応記載されているのだと思います。

IPX8(水中の防水がもっと強め)

IPX7よりも強い「IPX8」は試験内容は決まってなく、「7よりも厳しい条件下」で試験した場合に記載できる様です。水圧をかなり高めたり。(水深1mの水圧よりも大幅に高い水圧に耐える防水)

なので、IPX8の記載があるスマホの具体的な防水条件は各メーカーのHPに行って内容を確認する事になります。

大概、そのスマホのスペックが掲載されている所の下部に※印で注意書きがされています。

IP5X(防塵性能)

IP5Xは以下の様な防塵性能です。

【防塵について】|スペック|KC-01|KYOCERAより引用

※IP5X : 直径75μm以下の塵埃(じんあい)が入った装置に電話機を8時間入れて攪拌(かくはん)させ、取り出したときに電話機の機能を有し、かつ安全に維持することを意味します。

かなり細かい「触った時にサラサラする砂」の大きさは125~62.5μm※みたいなので、小さい砂ぐらいの大きさの物の所に落としてもスマホが正常に機能するってぐらいの性能です。

砂|分類|wikipediaより

ただ、「砂浜に置かないで下さい。」とか記載されてたりもします。

これは、砂浜に置いた後に、ついた砂を払っても落としきれてない事があったりするので、その状態でボタンとかカバーを開けちゃうと潜り込んで正常機能できなくなるって事と、そもそも砂浜にもっと小さい粒があったら防塵性能を果たせない事があるため、です。

また、砂ついたら、水で洗い流せばOKです。防水性能のあるスマホの場合は。

これも詳細は購入した格安スマホの説明書をご覧下さい。

耐衝撃について

耐衝撃の性能についても各メーカーのスマホのスペックのページで、「※印」の所を確認する必要があります。

耐衝撃については、明確な基準となる物がなく、各社(というより各製品)でどんな試験内容や規格を採用するかは異なるので。

防水機能の代替は?

防水・防塵・耐衝撃は、おサイフケータイの時と違ってかなり代替手段があります。

完全に包み込む様な形のケース(ジップロックみたいな状態のケース)だったり、その機種限定のハードケースだったりで防水・防塵・耐衝撃機能はすぐに持たせられます。

上述した「IPXX」もIP68(防塵・防水共に一番上)のケースとかもあります。

なので、防水性能が必要って場合は、上記の格安スマホ以外にも選択肢がかなりあります。

「防水ケース 目当てのスマホの型番」で検索して、良いケースがあったら、そのケースありきでスマホを選ぶってするのもアリっちゃアリだと思います。

スマホに防水性能が欲しいって場合は。

標準でついてる方が後々も心配少ないって面はもちろんありますが。

ケースを選ぶ際は、「IPXX」と、レビューや評価を見て、ちゃんと使えてる人が多い物を選ぶ様にして下さい。

また、万全を期すならば、問題なく使えそうなケースが複数あるかどうかも確認しておいた方が安心かと思います。

早めに販売終了とか、問題が出て来たって場合にも、代替があるので。

iPhoneはかなり防水ケースが出てます。

Androidでも有名所のスマホはかなりあります。

防水機能が必要って時に選ぶ格安スマホの機種のまとめ

という事で、まとめると、格安スマホに防水機能が欲しい場合は、

  • 防水機能のある格安スマホを選ぶ(冒頭の表を参照)
  • 防水ケースが(複数)販売されてる格安スマホを選ぶ

って事になります。

防水機能の他に、格安スマホに搭載されているか機種によって限定される物としては、伝言メモ機能やおサイフケータイ機能があります。

これらも必要な場合には、防水かつ伝言メモだったり、防水かつ、おサイフケータイ、もしくは防水ケースが販売されているそれらの機種を購入する事になります。

伝言メモ機能のある格安スマホがどれかについては以下の記事をご覧下さい。

格安スマホで無料の留守電機能(伝言メモや簡易留守録)がある端末

おサイフケータイ対応の格安スマホと機種毎の使えるサービスについては「おサイフケータイ対応でモバイルSuica等が使える格安スマホ」をご覧下さい。

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