格安スマホのバッテリー容量と連続待受時間の表の記事で、電池持ちの比較の際はバッテリー容量よりも待ち受け時間を優先する、と記載しました。
が、何で待ち受け時間の方が電池持ちの目安になるのか分からないと選びにくい事があると思いますので、何で容量よりLTEや3Gの連続待受時間の比較を優先するのか?って部分を以下に記載します。
スマホを選ぶ時に、連続待受時間の確認はしないし、比較もしないって場合もあるかと思いますが、私は電池持ちを考える際はバッテリー容量よりも連続待受時間の方を優先しています。
スマホは「基地局」の電波を常に受信
スマホは、どのタイミングでも電話が受信できたり、ネットに接続できる状態になっていますが、どのタイミングでスマホを取り出してもネットに接続できる様、常に「基地局」から発信された電波を受信しています。
基地局から発信された電波が届かない=圏外って状態です。
至る所にある様に企業努力がされてます。じゃないと圏外になっちゃうので。
で、常に待機状態にしたり、どこに移動しても繋がる様にするために、スマホは接続する最適な基地局を常に探しています。
自宅の無線LANと同じで、距離が近いと基本電波が強くなるので。
これは、3G(ネット回線と音声回線)の待受も、LTE[4G](今の所ネット回線が大半です。※)の待受もどちらも同じで、音声回線とネット回線の両方を並行して常に探しています。
※VoLTE対応のスマホならLTEでも音声回線を待ち受け状態にします。VoLTE(ボルテ)はVoice over LTEの略で、音声もLTEにしようって奴です。3Gではなく。
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スマホは電化製品
で、スマホは電化製品で、基本的に何かするには全て「電力」を消費します。
家電ならば、自宅でAC電源を繋いだりで電気を取りますが、スマホはどこから電気を取るかというとバッテリーから消費します。
なので、LTEや3Gを常に待ち受けにしている状態(連続待受時間)=接続する基地局を常に探してる状態=スマホで何かしらしてる状態=バッテリーを消費する状態です。
スマホは常に「電話の待ち受け状態」=「セルスタンバイ状態」になる様に基地局からの電波を探していて、待ち受け状態にできないと、ずっと基地局の電波を探し続けちゃうのでバッテリー消費が激しくなります。
スマホを起動しているだけ、携帯して移動しているだけ、でバッテリーを消費します。
スマホの電源切ってたらバッテリーは消費しません。自然放電はありますが。
なので、LTEや3Gの連続待受時間の長短を購入候補のスマホで比較しておくと、どっちの格安スマホのバッテリー持ちが良いのか?の目安にできます。
どんだけ消費するかはスマホによって違う
で、LTEや3Gを待受状態にするために、どんだけバッテリーを消費するかはスマホによって変わって来ます。
これは、使用されているパーツ毎に消費電力が異なるからです。
PCでパーツ交換をした事ある方は見た事があると思いますが、CPUでも商品によって消費電力が違い、省電力CPUなんかも販売されていますし、逆に消費電力が高いけれども性能は高いってCPUもあります。
グラボも高性能の商品を使うならば補助電源が必要になったり、LowProfileの物を使うなら大概消費電力は少なくて済む、等々、どんなパーツを使うかで全然必要になる電力が変わって来ます。
これはスマホで使われているパーツも同じです。(=スマホも商品毎に消費電力が違う。)
基本的な傾向としては、高性能のスマホ=高性能のパーツを使用≒消費電力は高いって部分があります。
どちらがスマホの消費電力を加味しているか
「バッテリーの容量」と「LTEや3Gの連続待受時間」では、どちらがそのスマホ自体の消費電力を加味しているかというと、「待ち受け時間」の方は、加味されている数値ですが、「バッテリー容量」は加味されていない数値です。
「3000mAh」だったら、どのスマホに搭載されていても「3000mAh」です。
「LTEや3Gの連続待受時間」は、同じ「3000mAh」のバッテリー容量のスマホでも、スマホによって変わって来ます。
使用されているパーツが異なるからです。
「4000mAh」のバッテリー容量のスマホであっても、消費電力が高いパーツ(主に高性能パーツ)が使用されているスマホなら、連続待受時間がかなり短い事もあります。
「2000mAh」のバッテリー容量でも、使用しているパーツが省電力のパーツならば、連続待受時間は長くなります。
=バッテリー容量だけの比較だと、どっちの電池持ちが良いかは分からない。
って事で、スマホの電池持ちが良いのを選びたいって時には、バッテリーの容量の確認ももちろん目安になりますが、LTEや3Gの連続待受時間の方を優先する事になります。
そのスマホで使用されているパーツを加味した状態で出て来る数値なので。
また、待ち受け状態にする時により省電力になるスマホもあるので、連続待受時間だとパーツの面だけではなく省電力機能の面も加味されている数値になります。
なので、やる事としては、購入候補の格安スマホの「連続待受時間」を比較すると、購入候補の中で電池持ちがより良さ気なスマホが選べるって事になります。
スマホの買い替えの場合も同様です。
今持ってるスマホの連続待受時間を確認して、購入候補のスマホの連続待受時間と比べれば、今より電池持ち良いのはどれなのか?の目安にする事ができます。
持ってるスマホの型番が分からないって場合には「格安SIMで申し込むSIMカードのサイズの確認の仕方」に記載してあるので参照下さい。
今のスマホの電池持ちが悪いって感じているならば、新しく買うスマホは「連続待受時間」が今のスマホより長い物を購入すると、バッテリーの不満を軽減できる可能性が高いです。
注意点としては、「LTEや3Gの連続待受時間」の比較は、相対的にバッテリー持ちの良いスマホを選ぶやり方、という事に注意して下さい。
AのスマホとBのスマホで、「どっちを買えば、より電池持ちが良さ気か?」を比較して選ぶ方法です。
「絶対的に電池持ちが良いスマホを選ぶ」って方法ではないので、注意して下さい。
AとBを比較してBを買ったけど、Bの電池持ちもかなり不満って事も全然有り得ます。
ただ単に、A買ってた場合よりは、バッテリー持ちは良いって状態なので。
どんくらいの連続待受時間なら問題ないかは、人によってスマホの利用頻度・利用方法が違うので、決まった数値はないです。
購入候補の格安スマホ同士での相対的な比較ではなく、自分にとって満足の行く電池持ちのスマホを選ぶには、
- 「連続待受時間の数値がかなり高い物」にするか
- 「今持ってるスマホの連続待受時間より大幅に長い連続待受時間の長い物」にするか
- 「連続“通話”時間がかなり長い物」
で購入するのが良いかと思います。
格安スマホの具体的なバッテリー容量と連続待受時間の数値については「格安スマホでバッテリーが大容量等で電池が長持ちな機種はどれ?」をご覧下さい。
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